効率的な会議進行のために外向型・内向型を考慮し調整する

マネジメント手法

人はそれぞれ異なった性格を持ち合わせていますが、性格のタイプを大きく二つに外向型と内向型に分けることができます。この性格のタイプによって考えを整理するための思考プロセスが異なってきます。どちらが良くて、どちらが悪いということはありません。部員一人ひとりの性格のタイプを見極めて適切に調整し会議などをリーディングする必要があります。

外向型

外向型は話しながら自分の考えを整理していくタイプです。このタイプは考えがまとまっていないのに話し始めますので、支離滅裂で一貫性がないことがありますが、アイデアを出さなくてはいけない場面では、特にブレーンストーミングをしているときなど会話が弾み他のメンバーを刺激してアイデアが生まれてくることも多いです。

外向型の人が話し出すと長く、他の人の発言のチャンスが無くなったり脱線することもあるのでファシリテイトを適切にしたいところですが、話しながら考えていることを理解してある程度話させてあげる必要があります。

内向型

内向型は自分の頭で整理してから話すタイプです。このタイプは事前に議題を展開せずに会議を行った場合などは、考えがまとまるまでほとんど発言できないことになります。事前に考える時間をあげる必要があります。会議の場では逆に集中できなくなり良いアイデアが生まれません。

しかし内向型から出てくる発言は理路整然としていてそれを裏付けるデータなども提示されていたりと非常に効率的に会議を進めることが可能です。

技術系では内向型が多い

内向型は自分の頭で集中して考えることが得意ですから、技術系でも研究の人は内向型が多いように思います。開発では多少外向型の人が増えますが、内向型が多数を占めているのではないかと思います。ですので技術系の会議設定の際には、議題を事前に提示して考えを整理してくるように促すことが会議をうまく進める秘訣です。

しかし全員が内向型のような場合には、話が膠着するような自体が頻繁に起きてしまいますので外向型のメンバーも欲しいところです。

組織の能力を活かせるマネジメントが必要

外向型はどんなことでも意見を言うことが大切だと考えていますので、放っておいても発言してくれます。マネジメントに問題があっても会議に貢献してくれてそれなりに評価されることになります。

マネジメントが適切に調整を行えていない場合には内向的な人の発言が難しくなり、内向的な人の能力を活かせないだけでなくその人の評価を下げることにもなったりします。マネジメントの能力が低いと組織の能力を活かせないだけでなくメンバーをも不幸にします。

外向型と内向型の見分け方

表のような特徴がありますので、見分けることは簡単です。

外向型内向型
話すときの視線相手の目を見ていることが多い資料を見ていることが多い
話し方早口で、声が大きく、身振り手振りを入れるゆっくりで、声が小さく、口ごもることもある
内容の強調大したことないことも、あたかも重要であるかのように話す重要なことも、他と同じように話す
メールの返信早いが内容がないことも。後で返信するとすぐに返事が返ってきて以降返信がないことも。フォローが必要。遅いが充実した回答が返ってくる。放っておくといつまでも考えることがあるので、いつまでに返信が欲しいか伝えておいたほうが良い。

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