事実と意見を区別し事実を共有した上で意見を議論する

ロジカル・シンキング

管理職をしていると部下からの報告や、他部門の関係者と話をすることも多くあるのですが、何が「事実」で、何が「意見」なのかわからない話をされることがよくあります。大体このような話をされる方は「事実」と「意見」の違いさえも理解されていないことが多いです。

事実が共有されないまま意見を議論をしても無意味

「事実」とは客観的データや数値など誰が見ても明らかなことです。「意見」とは「事実」に基づいた解釈です。また「事実」に基づかないものは「意見」とは言えず「思い込み」になります。

まずは「事実」があって、人それぞれに「意見」があり、その「意見」どうしを議論することは非常に建設的な議論であるといえます。しかし「事実」が共有されないまま、「意見」どうしを議論しても平行線をたどるだけです。

設計根拠のない意見で判断していないか?

開発には設計の自由度が大きいこともあり「意見」がはびこっています。技術選択においては必ず「事実」を共有してから議論を行うべきです。設計レビューのような場面では、特に気を付けるべきです。

特に設計根拠がなく設計されていた場合に、誰か声が大きい人が別の「意見」(場合によっては「思い込み」)を言い出すとそっちの「意見」のほうが良いんじゃないのかという雰囲気になって、莫大なコストをかけて設計変更を行うというようなケースをよく目の当たりにしましす。結果設計変更しても大きな差はなく、莫大な損失だけが残ったりします。

まとめ

このようなことを避けるには、「事実」と「意見」を区別し、しっかりと「事実」を共有したうえで、「意見」を議論することです。

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