CapsLockは普通のPCのキーボードだと’A’の左横のとても押しやすい位置にあります。個人的にはCapsLockは間違えて押してしまったとき以外押すことはありません。しかも間違って押してしまった後、イライラしながら解除する作業がついてきてしまいます。そんな少なくとも私には精神衛生上好ましくないCapsLockキーですが、そもそも存在意義ってあるのでしょうか。
Shiftキーを使えばよい
そもそもShiftキーを同時に押せば大文字の入力はできます。CapsLockの存在意義があるとすると、
- 大文字を複数続けて楽に入力したい
- キーを複数同時に押すことが難しい
ことくらいかなと思います。
大文字を打つ機会は減っている
よく英文でテキストだけで文章を作っているときとか、タイトル行を大文字で書いたりもまだしたりしますが、大文字が続くような入力は極々まれなことだと思います。そもそもテキスト文章を作ることが自体が減っているので、WordとかHTMLだと強調する手段は色々ありますのでわざわざ大文字だけにするということ自体が必要でなくなっていると感じます。
ということで、最近では大文字を複数続けて入力したいといったニーズ自体が減少していると言えるのではないでしょうか。
Shiftキーを使いこなせるのは少数派か
Shiftキーというのは必ず同時に他のキーを押して意味を成すものです。複数のキーを同時に押す動作というものは万人ができるわけではないのかもしれません。
大文字をShiftで打ち続けることに慣れる
昔研究室のみんなとtrrというタイピングソフトで英文の日本国憲法の早打ちを競っていたことがあったのですが、その中に大文字がひたすら続く箇所がありました。
そのときはSunのType5キーボードでCapsLockは左下の隅にあったのですが、CapsLockを押すことは邪道とされていて、左右にあるShiftキーを巧みに使って長い大文字だけの文章を打っていました。
これで身につけたキー入力の技術は一生もので、今でもスムーズに左右のShiftキーを使いこなしながら、大文字入力ができています。もうこうなるとCapsLockが欲しいとも思いませんし、邪魔だと思うようになりますね。でもこれが本来あるべき姿ではないでしょうか。
Shiftキーを使いこなせているのは2割くらいか
全員が全員trrで修行したということはありませんので、やはりShiftを左右使いこなすのはハードルが高いことだと思います。理想的には左手のキーを押すときに右のShiftキーを押して、右手のキーを押すときに左手のShiftキーを押します。
左のShiftキーをずっと押したままqazを押すときだけ右のShiftとか、qazを薬指で押すとか、個性のある入力方法もありますが、スムーズに入力できればそれはそれで良いと思います。
上の記事によると37%の人がブラインドタッチができると自己申告していますが、まあスムーズにShiftキー入力ができないようではブラインドタッチができるとはいいませんので、37%はShiftキーが使いこなせていると考えたいところですが、自然にブラインドタッチができるようになったようなコメントをしている人もいますので微妙ですね。Shiftの使いこなしには修行が必要です。きっと半分くらいの20%以下なんでしょう。
8割くらいの人はCapsLockが必要なのか
じゃあ8割くらいの人はCapsLockキーのお世話になったほうが効率が良いときがあるということかもしれません。でもCapsLockを押して、入力したいキーを押して、CapsLockをまた押すという手順は決して効率的なものではありません。効率の面でも大文字を打ち続けるとき限定ということには変わりありません。
そもそもブラインドタッチがおぼつかない人の頻度の低い大文字長文入力を多少効率的にしたところで、実質的には大きな改善はありません。
本当に複数のキーが押せない場合
人差し指だけでタイピングする人も二本の指がありますので、Shiftキーは使いこなせますが、手が不自由で本当に複数のキーが打てないという方もいらっしゃいます。その場合は通常のキーボードが適していないので、フリック入力とかトグル入力とか他の入力手段が今はありますね。
まとめ
CapsLockキーの必要性は今のPCのキーボードの原型をIBMが作った1980年代から比べると確実に低くなっていると思います。逆にいつの間にかCapsLockがオンになったままパスワードを入力してログインできない弊害のほうが大きいのではないでしょうか。
今となっては存在自体も見直すべきですが、最低限’A’の横ではなくて別の場所に移動したほうが良いのではないでしょうか。
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