演繹法と帰納法について違いをわかりやすく説明

ロジカル・シンキング
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演繹法

演繹法は一般的に正しいとされている理論から、ある事柄の正しさを推論する方法です。代表的なものに三段論法があります。「東大生は頭が良い」という大前提、「Aさんは東大出身である」という小前提、そこから「Aさんは頭が良い」という結論を導き出します。

このような推論は日常的に行っていますが、演繹法は落とし穴が多く注意が必要です。理論的には必ず正しいですが、大前提が揺らいでしまった場合は成り立たなくなります。また理論を複数段にわたって関連付けていった場合、どこかで必ずしもそうとは言えないものが入り込むと誤った結論を得ることになります。また「逆」「対偶」「裏」の論理に関しても気を付ける必要があります。

因果関係が妥当でも理論構成は3、4段までが限界
「風が吹けば桶屋が儲かる」はよく使われるたとえですが、理論がつながっていたとしても、現実にはあり得ない屁理屈に対して使われます。 「風が吹けば桶屋が儲かる」の理論 風が吹くと、砂が舞って、砂が目に入って、それが原因で失明する人が増加して...

逆の論理

「AならばB」が正しいとして、「BならばA」は成立しません。「人は必ず死ぬ」に対して、「必ず死ぬのは人だ」は成り立ちません。

対偶の論理

「AならばB」が正しいとして、「BでなければAではない」は成立します。「人は必ず死ぬ」に対して、「死なないのは人ではない」は成り立ちます。

裏の論理

「AならばB」が正しいとして、「AでなければBではない」は成立しません。「人は必ず死ぬ」に対して、「人でなければ死なない」は成り立ちません。

帰納法

帰納法はいくつかの事象から類似点に着目して、より一般的な規則や原理を導く方法です。「A社製品はX機能を採用している」、「B社製品はX機能を採用している」、「C社製品はX機能を採用している」という現象をもとに、「X機能は必要」という結論を導き出します。

なぜその一般的な規則や原理が成り立つのかを厳密に追及することはなくブラックボックスのまま、仮説に基づいて検証して実例に基づいて結論とします。

類似点抽出がおかしい

よくある例ですが、「ワインには水が入っている」「ビールにも水が入っている」「ウィスキーにも水が入っている」だから「水を飲むと酔っぱらう」はおかしいです。これは事象から類似点を抽出する際の誤りです。もちろん「アルコールが入っている」が正しいです。

事象自体があいまい

「B型のAさんはマイペース」「B型のBさんはマイペース」「B型のCさんはマイペース」だから「B型はマイペース」。経験的に何か正しそうですが、科学的根拠はありません。

サンプリング

通常3つほど例を挙げることが多いですが、対象が数万あるのに対して、3つだけを取り出したとしても何の説得力もありません。対象の数によっては帰納法が適さないことがあります。

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