戦略策定の基本的なプロセスについて

経営戦略

戦略策定の基本的なプロセスについて説明します。

経営理念とビジョン

戦略策定を進めるうえで基軸となるのが経営理念とビジョンです。これ無しには発散してしまい全社で整合のとれた戦略は作れません。

経営理念やビジョンを示さない経営トップはきっと戦略を考えたこともないか、組織が小さすぎて考えなくて済んだのでしょう。企業規模が大きいほど経営理念とビジョンの重要度は増します。会社全体の全社戦略、事業ごとの事業戦略、営業機能や開発機能など機能ごとの機能戦略など、組織が大きければ戦略も細分化されます。

経営理念とは、会社の存在意義、会社の目的、どのような会社を目指すか、といった基本的な考え方を示すものです。これがあるからこそ様々な価値観を持った社員でも一つの方向に向かって進むことができます。

経営理念では、ミッション、ビジョン、バリューがそれぞれ定義されるべきですが、ビジョンは会社の中期的なゴールを示すものです。

環境分析

環境は常に変化します。都度、外部環境と内部環境の両方を分析します。

外部環境分析では、自社ではコントロールできない社外の環境要因をSWOT分析などで明らかにし、市場ニーズや競争環境、市場機会や脅威を発見していきます。

内部環境分析では、自社の強みと弱みを経営資源であったりバリューチェーンの構造から分析していきます。

目標設定

環境分析から具体的な目標を設定します。誰をターゲットに(Who)、どのように(How)、何を(What)、どれだけ(How much)、いつまで(When)に売り込むか決定します。

戦略案の立案

環境分析から導き出された目標を実現するための戦略案を複数立案します。

戦略案の評価と選択

それぞれの戦略案から、効果と予算の予測、実行に際し課題抽出や難易度の評価を行います。総合的に判断し採用する戦略をいくつか選択します。

戦略の実施とレビュー

戦略の実施は進捗が定量的に出せるよう指標を設定しておきます。実施しながら期待効果が得られているか頻繁に評価し、素早くPDCAを回して修正が行えるようにします。

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