数や量が多いとき日本語だと「たくさん」とかで一気に片付けられて便利な分、英語で「たくさん」を表すことが難しくなっている気がします。そもそも日本語には数えられる名詞と数えられない名詞を区別するということ自体ないので、概念から身に着けなくてはいけないところです。
A lot of や lots of が使えないケース
「たくさん」を表現することは会話では頻出だし、学校の英語でも真っ先に習います。最初に教わったときは、可算名詞には many を使って、不可算名詞には much で、a lot of だと両方に使えて、lots of は a lot of と同じといったくらいのものでした。
学生時代の私は可算名詞と不可算名詞が頭の中で曖昧だったので、会話では極力 a lot of を使っていれば間違わないとも思っていましたし、テストのテクニックの一つでもありました。
でももちろんすべて通用するわけではなく、many や much を使わなくてはいけない場面はたくさんあります。なので使っていくうちになぜか自然と身に付きますね。
WH疑問文では many や much が必要
疑問文で量を聞きたいときは、how many とか how much でなくてはいけなくて、how a lot of とはなりません。量を聞くことは会話でも多く、日本人が間違えやすいポイントでもあります。
How many friends do you have?
How much money do you need?
もちろん間違っても意味は通じるので、会話は成り立ちます。実際に話しているときはあまり気にしないことです。
As ~ as でも many や much が必要
As ~ as 構文でも many や much でなくてはいけなくて、a lot of は使えません。
<正しい> My borther has as much money as I have.
<間違い> My borther has as a lot of money as I have.
So や too で強調するときも many や much が必要
So many とか too much とか頻繁に使いますが、a lot of は使えません。
I have so many things to do.
I have too much work to do.
ビジネスの場面で a lot of は使わないほうが良い
日常会話では a lot of や lots of を使って問題ないし、その方が自然ですが、ビジネスの場面では使わないほうが良いです。
否定文や疑問文で many や much を使うのは普通のことですが、肯定文で many や much を使うことでかしこまったニュアンスが伝えられるので、顧客と話すときには意識的に使いたいところです。
逆に普段の会話で肯定文に many や much を使うと距離を感じてしまうので a lot of や lots of を使いましょう。
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