Attribute というとコンピュータ関係の知識があると属性という意味でよく耳にするのでなんとなく意味が分かる気になっている言葉だったりもしますが、実は日本語にうまく当てはまる言葉がないようなピンとこない言葉のうちの一つだと思います。
Attribute は動詞と名詞となります。
動詞としての attribute
辞書を調べると以下の意味があります。
- ~に帰する、~にあるとする
- ~の作だとする
これを見て分かる通り、辞書もかなり苦労して訳となるものを絞り出している感じが伺え知れます。おかげで意味も使い方も分かりませんが。
言葉というのももっと簡単なものです。シンプルにイメージできないと使うことはできません。Attribute は基本的には起源が何であるのかを特定することです。Attribute A to B でAをたどっていたらBにたどり着くこと認めるといったイメージです。
因果関係を認める
もし私が自分の成功はあなたのおかげと思っているとして、
I attribute my success to you.
のように言えます。ここで因果関係を決めているのは私です。S attribute A to Bで、SがAはBが原因と思っている、ということです。日本語的には主語が介在しないで客観的に考える傾向にあるとおもうのですが、英語でも、
My success is attributed to you.
のように受動態で使うことも多いです。
特性があると認める
素質であったり個性であったりを認めることにも使え、私は日本人を勤勉だと思っているのであれば、
I attribute diligence to the Japanese.
のように言えます。これを起源というと少しつながりが薄いような気がしますが、勤勉というのをたどっていくと日本人にたどり着くという感じです。でも人によって日本人じゃなくてドイツ人にたどり着いても良いですね。どうたどるかは自由です。
出どころを認める
何かの作品などのものが、誰によって作られたものなのかだったり、どの時期に作られたものなのかなどだったり、どの地域で作られたものなどだったりを何か根拠とかがあって認めるときに使えて、私がある絵をゴッホが書いたものだと思ったのであれば、
I attributed a paint to Vincent van Gogh.
のように言えます。これは起源という意味で素直な使い方ですね。
Attribute の類似
Ascribe と impute は動詞ですが、同じような意味で同じような使い方をします。Ascribe と attribute はほぼ同じように使えて置き換えることが出来ます。
ただ ascribe の目的語にくるものは中立的な意味の場合が多く、attribute の場合は success のようにポジティブなものが目的語になる場合が多いです。
Impute は failure とか crime とかネガティブな目的語専門です。
名詞としての attribute
辞書では以下の意味があるとしています。
- 属性・特性・特質
- 付き物・持ち物
もう動詞の attribute の使い方が分かっていれば、名詞は理解しやすいと思います。動詞の attribute の目的語になるようなものが名詞の attribute ですね。
また様々な分野で attribute という専門語が存在します。
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