職務と責任と権限を明確にする

マネジメント手法

職務とは、組織を構成するすべての階層のすべての人にそれぞれ割り当てられた任務で、仕事の内容のことです。これが明確に定義されていないのであれば、権限と責任は不明確なままです。職務を明確に定義することが大事です。しかし職務が明確でもそれだけでは仕事を進めることはできません。責任と権限も明らかにする必要があります。

責任とは、職務を遂行するにあたって負うべき義務の範囲のことです。権限とは、職務を遂行するにあたって試行できる権利の範囲のことです。この二つの範囲が明確である必要があります。

日本の職場では責任と権限が曖昧

日本の職場ではこの責任と権限に重複が生じていたり、隙間があることが多いです。でも日本人は自分の責任を大きくとらえている傾向があります。そのおかげで三遊間の仕事が発生しても誰かがとりに行ってくれるのでマネージメントしては助かりますが、問題が表面化していないだけであってうまくいかない場面も出てきます。

国際的職場ではシビアに整理しないと機能しない

国際的な職場ではかなりシビアに整理する必要があります。さもないと「これは俺の責任でお前の責任ではないので口を出すな。」とか、「それは私の責任の範囲外なので他を当たってくれ。」とか、ぎくしゃくするだけでなく組織も機能しなくなります。

責任と権限はセットで考える

また責任と権限は必ずセットです。あるタスクを任せるのであれば、タスクチームのメンバーをアサインしてタスクチームの工数を自由に使えるように権限を与えたり、タスクに予算をつけて、その予算内で承認する権限を与えたりとタスクを遂行するために必要となる権限も一緒に与える必要があります。

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