部下をコンピテンシーで分解して評価する

マネジメント手法
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部下や自分の能力を評価する際に総合的な評価も必要ですが、人には得意不得意があってより多くの軸で多次元的に評価したほうがその人の特性がより明確になります。一般的な人材の能力を測る際にコンピテンシーをよく使います。

ただコンピテンシーの内容に関しては企業や人事制度が変わるたびに変わったりするのですが、色々な軸で分解して評価することには変わりありません。

ここでは一例を紹介します。この出所は失念しましたが個人的に気に入っていて、部下の技術以外の能力を測るのに18個のコンピテンシーをそれぞれ5段階評価して使っています。足りないコンピテンシーがあればOJTなどを通じて教育するポイントとなります。

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個人特性

イニシアティブ (Initiative)

状況に適応するだけでなく、現状に甘んじることなく率先して行動できる能力のことです。イニシアティブのある人は、最初に話の口火を切ったり積極的に発言や行動をします。既成概念にとらわれず新たなものを積極的に試みます。自分の考えを積極的に主張します。問題を置き去りにせず、改善を主導します。誰もやりたがらないことも進んで引き受けます。

エネルギー (Energy)

目標に向かって活動的に取り組みそれをやり抜く能力のことです。エネルギーのある人は、活発で行動も発言もはつらつとしています。簡単にくじけず頑張りぬく力があります。常により高いレベルを目指しています。知的にも体力的にも長期にわたって活動を維持できる力があります。

ストレス耐性 (Stress Tolerance)

どんなに周りから反対されても業務を遂行できる能力のことです。ストレス耐性がある人は、時間的に追い詰められても安定的に業務を遂行できます。どんなにひどいことを言われても落ち着き冷静に対応できます。常に落ち着き、緊急の際にも動揺を見せませんし、早く立て直すことができます。

独立性 (Independence)

他人に依存することなく自ら行動できる能力のことです。独立性のある人は、命令に従うだけでなく自らの意見や見解を述べることができます。自分の尺度で行動をとることができます。他社の意見は自分が納得できたもののみを受け入れ、納得できないものは根拠を求めます。自らの基準に従って上司に対して進言することもできます。

対人関係能力

影響力 (Influence)

集団を目標達成のために動かしたり自分の考えに従わせたりできる能力のことです。影響力のある人は、異なる意見を持つ人たちもまとめ上げ目標に導くことができます。意見が対立したら合意できるように働きかけることができます。目的や計画を明確にしたり、提案や説得によって集団を動かすことができます。議論をまとめるときに中心的な存在となります。

説得力 (Persuasiveness)

論点を論理的に整理して、相手に理解を得ることができる能力のことです。説得力のある人は、自分の主張なりを具体的な理由や例を交えてわかりやすく説明することができます。自分の考えを自分の思うように理解してもらい同意を得ることができます。意見が対立しても、客観的に評価したりして対応できます。発言には背景や根拠があり理解が容易です。

柔軟性 (Flexibility)

周りの状況に応じて自分の意見や行動を適時修正し目標を達成できる能力のことです。柔軟性のある人は、自分と違ったものも素直に受け止めることができます。対立が起きたり、制約が生じた場合にも調整に努めたり、やり方を変えたり、後戻りを選択したりできます。状況に応じて様々なアプローチを知っています。

感受性 (Sensitivity)

空気を読む能力、周囲の雰囲気や気持ちを感じ取って適切に行動できる能力のことです。感受性のある人は、誰か困っている人がいても察知し配慮し発言や行動をすることができます。相手がどのように受け止めたかを感じ取りながら適切に対応することができます。相手の意見や論点を傾聴し、自分の言葉にして理解を確認できます。自己中心にならず場の雰囲気を感じ取り配慮します。

表現力 (Communication Skills)

事実や意図を的確にわかりやすく文書や言葉で表現できる能力のことです。表現力のある人は、簡潔に論理立てて話すことができます。発音が明瞭で相手の理解を得るために努力し、確認も行います。構成がわかりやすく要点を強調し理解を促すことができます。効果的なプレゼンテーションの方法を知っています。表現や用語や文法の使い方が適切です。

意思決定能力

要点把握力 (Comprehension Skill)

他人の発言であったり文章から要点を正確にすばやく把握できる能力のことです。要点把握力のある人は、相手の発言や文章から要点や真意を的確に把握することができます。相手の発言から発言をさせている真意を読み取ることができます。記憶力に優れ、先入観を排除でき、頭の回転も速く理解が早いです。

分析力 (Analysis)

情報を収集し整理し問題の真の原因をつきとめることのできる能力のことです。分析力のある人は、情報を様々な視点から分類し意味のあるものにまとめることができます。迅速に漏れなく評価し、問題を明確にできます。表面的には現れないような事実を発見することができます。仮説を立てることができます。真の原因にたどり着くまで「なぜ?」を繰り返します。

創造力 (Creativity)

既存のものを組み合わせたり、全く新しい考えや策を生み出すことのできる能力のことです。創造力のある人は、様々なことに関心があり情報を常に集めて取り出すことができます。既成概念にとらわれることなく、発想が豊かです。既存のものや情報を組み合したり、加工したりして新たなものを作り出します。自分のアイデアにこだわらず周囲のものを積極的に取り入れます。

革新力 (Innovation)

内的変化や外的変化を受け入れ、現状に甘んじることなく新たなアプローチを試みることができる能力のことです。革新力のある人は、内的変化や外的変化に敏感です。変化をチャンスにとらえて新たな発展に活かそうとします。現状に甘んじることなく、常に上を目指します。

判断力 (Judgement)

様々な案を検討・比較し評価して、客観的に適切な対策案にたどり着くことのできる能力のことです。判断力のある人は、複数の対策を様々な軸で評価し対比、検討することで総合的に評価することができます。予測される事態に対して予防措置を講じることがでいます。事態が起きても次善策を提案することができます。

決断力 (Decisiveness)

適切なタイミングで意思決定をすることができる能力のことです。決断力のある人は、必要なタイミングで決めることができます。たとえ情報が足りていなくても適切に素早く決断できます。誰が決断を下すべきかを理解しています。

業務処理能力

計画・組織力 (Planning, Organizing)

資源を効果的に活用できるように組織的な計画を立案できる能力のことです。計画・組織力のある人は、優先順位に基づいて仕事の分担と時間配分を適切に行えます。仕事は手順やスケジュールをあらかじめ決めて行います。経営資源を把握し効果的に活用します。組織目標や方針と整合をとって計画を行います。

人材活用力 (Use of Human Resources)

メンバーに仕事の委任や委譲を効果的にし成果に導くことのできる能力のことです。人材活用力のある人は、自分で何もかもするのではなくて、メンバーを信頼して任せることができます。適切な人選ができて、組織や人の能力を有効に活用できます。部下の能力育成を支援します。

統制力 (Control)

計画通りに進むように、進捗を確認したり、修正を行ったりできる能力のことです。統制力のある人は、計画通りに実施されるよう進捗を確認し調整を行いながら確実に成果に導きます。納期管理や報告を行います。基準や規則に対して逸脱がないか確認をします。

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