LinuxやFreeBSDをインストールするときにはドメインを設定することになるのですが、家庭内LANの場合はプライベートなものですから、正式なドメイン名が割り当たるわけでもありません。
適当なドメイン名をつけてしまう
一番最初に考えるのは、「どうせ外には出ないから好きなドメイン名を付けてしまえ」とfoo.barとか、local.netとか適当につけることです。あまりいろいろなサービスを構築しないようなLANであれば正直それで充分だったりします。
問題があるときはローカルなDNSサーバーを構築するときとか、ブラウザとか何かのはずみでローカルなドメイン名が外のDNSサーバーに問い合わされる場合です。探せない場合はエラーとなるし、偶然同じものがあったら意図しないIPアドレスが使われてしまいます。
nslookup で確かめる
最低限存在しないドメイン名を使っておけば意図しないIPアドレスが戻ってくることもありませんし、誤って他人のDNSサーバーに問い合わせにいって迷惑をかける心配もありません。こういったときに便利なのがnslookupです。
最近のLinuxはnslookupが入っていなかったりするのは驚かされますが、dnsutilsは必ずインストールしておきたいです。
ちなみに今現在foo.barは存在しませんが、local.netは69.172.201.153で探せてしまっています。
# nslookup local.net Server: 192.168.1.1 Address: 192.168.1.1#53 Non-authoritative answer: Name: local.net Address: 69.172.201.153
未来永劫登録されないドメイン名
今現在登録されていないといっても、使っているドメイン名を正式に登録しない限り、いつ誰かが登録してしまうかわかりません。絶対に使われないドメイン名があればよいわけです。
ラッキーなことにRFC 2606とRFC 6761で、example.com、example.net、example.orgは文章用途に予約されています。
これを受け取ったDNSサーバー側は予約されたドメインで無視することもできるし、これらのサブドメインが探されることもありません。
example.comとかのサブドメイン
でもexample.comとかはIPアドレスが引けてしまいます。でも予約されているので、それ以上問い合わせることもないのでサブドメインを作ってしまえば安心です。
# nslookup example.com Server: 192.168.1.1 Address: 192.168.1.1#53 Non-authoritative answer: Name: example.com Address: 93.184.216.34
例えばfoo.example.comとかにしておけば絶対に安心です。ということで私はexample.comのサブドメインを採用しています。
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