財務会計と税務会計と管理会計

会計

経営方針に財務会計上の値がKPIとして取り上げられたり、試験研究費を税務会計上切り分けたり、原価や予算などの日々の管理や業績評価のために管理会計を行ったりと、研究開発管理業務を行う上で財務会計、税務会計、管理会計に関して正しい知識が求めらます。

財務会計

財務会計(Financial Accounting)は、会社法、金融商品取引法などで規定された基準に従った財務諸表によって、外部に対して公正に財務状況を開示することを目的としたものです。財務諸表は、損益計算書(Profit & Loss Statement)、貸借対照表(Balance Sheet)、キャッシュフロー計算書(Cash Flow Statement)になります。

会社法はすべての会社に対して適用されますが、金融商品取引法は株式上場企業に対して適用されます。またアメリカ市場へ株式上場をしている場合には米国会計基準も適用されます。企業活動がグローバル化し株主が多国籍化するにともない、より透明性の高い会計基準により情報開示が求められるようになっています。

税務会計

税務会計(Tax Accounting)は税金を計算するための会計で、課税所得や法人税額を算出して税務署に申告するときのものです。目的はあくまでも法人税額を算出するためのものです。

財務会計とは目的が異なり、基準も異なるため財務会計上の利益と、税務会計上の利益は必ずしも一致しません。このように財務会計と税務会計に差異がある場合、適切に期間分配して合理的に対応させる会計を税効果会計と言います。

管理会計

管理会計(Management Accounting)は、企業内部での意思決定や業績評価などの経営管理を目的にしています。原価管理と予算管理、損益分岐点分析などに用いられます。

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