上位方針が展開され、マネジメントはそれに基づいて戦略策定して目標を定めますが、マネジメント行動は何かを単発的に片づけるといったものではなくて、基本的にはPDCAサイクルのように繰り返し何かを回していくようなものです。
マネジメントの5機能
マネジメントは効率的に問題解決ができるようにPDCAサイクルがうまく回るように取り計らう必要があります。アンリ・ファヨール(Henri Fayol)は今から100年くらい前にマネジメント活動を計画、組織化、命令、調整、統制の5つの機能に定義しましたが、今でもその考え方は有効です。
計画(Planning)
どちらかというと目標設定と言ったほうがしっくりくるかもしれません。マネジメントの5機能のうち最も難しいのが、良い計画を立てることです。関連組織や様々なレベルに対して整合をとりながら挑戦的だけど実施可能なところを見定めて具体的な目標に落とし込んでいきます。
組織化(Organizing)
組織というのはうまく整理されて初めて機能するものです。組織が円滑に機能するためには、それに見合った予算や人員や物資が必要になります。組織をうまく機能やタスクごとに切り分けるといったことは非常に重要なことです。組織規模が増大するときには、そこで求められるリーダーシップも異なってきます。組織化がマネジメントの5機能のうち最も重要となります。
命令(Commanding)
明確な業務指示が与えられたのであれば、部員は何をすべきかについて正確に理解できるでしょう。必ず実行すべき業務について具体的な指示が出ているのであれば成果も自ずとついてくるはずです。マネジメントは常に一貫性をもって、明確なコミュニケーションをとり、系統だった検証結果に基づいて判断を下すべきです。
調整(Coordinating)
すべての業務の調和がとれているのであれば、組織はよりよく機能することになります。部員達の行動にプラスの影響を与えるといったことが重要になってきます。それゆえに調和とは集団力学の中での動機付けや規律といったものを目指すものです。明確なコミュニケーションと優れたリーダーシップが要求されます。部員の行動をプラスに向けるマネジメントなくして意図した目的は達成されません。
統制(Controlling)
すべてが計画通りうまくいっているかを確かめて、計画からズレがあれば計画を修正しなければならないこともあります。このようにズレを確かめて評価することが統制です。このプロセスに関しては問題解決の手法と同じです。
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