商品ライフサイクルに応じた商品設計の思考方法

ラテラル・シンキング

スマートフォンのような成長途上にあってこれからも拡大が考えらえるような市場では定期的に新モデルが計画され最先端の技術が次々と導入されていて開発しているエンジニアたちはきっと忙しいながらも充実して設計ができているのではないでしょうか。

しかし実際はそのような開発ばかりではありません。すでに成熟して成長はあまり見込まれないにしても安定した需要があるような商品開発に従事しているエンジニアや、新しい市場を開拓しようと全く新しいコンセプトの商品を開発しているエンジニアは、スマートフォン開発のエンジニアと同じような思考方法であってはいけません。

その商品の成長期では今の延長線上でロジカルに考えて、より最新の技術を取り込んでいくことで商品を改良して競合よりも魅力的な商品を提供しようと考えます。

しかし商品がすでに成熟期にある場合では、新しい技術を導入するための投資に対する効果が薄いものになっていきます。新しい技術の効果にすぐ目が行きますが、導入には商品開発が難しく計画通りに開発できないリスクや、市場不具合のリスクが伴います。無理して新しい技術を導入すると膨大な開発費がかかった挙句、売り上げはあまり伸びず赤字になることは良くあります。

成熟期や、全く新しい市場を創造するような導入期の商品設計では、できるだけ枯れた技術をラテラル・シンキングで活用するというのが鉄則です。

Appleはmp3プレーヤーという枯れた技術に、タッチパネルという枯れた技術を組み合わせてiPodを開発しました。さらにはそれに携帯電話という枯れた技術を組み合わせてiPhoneを開発しました。これはすべて枯れた技術の組み合わせでイノベーションしています。

スティーブ・ジョブスが「創造性とは単に物事を結びつけることだ」といっているように、基本的に商品開発とは、枯れた技術を組み合わせるものです。そうすることでイノベーションが生まれ、新たな市場が出来て、そのあとで延長線上で改善を行うような開発が行われるようになるのです。

このように商品ライフサイクルによって商品設計では、導入期と成熟期ではラテラル・シンキングを主に使い、成長期にはロジカル・シンキングを主に使うことになります。

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