日本語で仕事をされていて日常会話と何が違いますか?話し方が丁寧になったり、間違いが生じないよう表現に気を使ったり、専門用語が出てきたりしますよね。ビジネス英語も正直それと同じです。
ビジネス英語を学びたいと思い立ったのであれば、自分が考えている仕事とそこで求められるビジネス英語がどのレベルなのか、まずはっきりさせた上で目標設定することをお勧めします。
社内での会話レベル
社内の上司も含め同僚との会話は日常会話とほとんど変わらないですが、専門用語だけは沢山出てくるのではないでしょうか。
私も社会人になり外国人の同僚と英語で話す機会がそれなりにありましたが、単語力が一番の問題でした。
でも業界の単語の数って、たかが知れていて覚えること自体は大したことではありません。問題は辞書にのっていなかったり、省略されている言葉が多かったり、口頭だと綴りが分からないのでいちいち聞いて調べていかなくてはいけないことです。自分でノートをつけるしかないですね。
英語のレベルも正直低くて問題ないです。TOEIC600点もあれば十分でしょう。分からない表現を使われたら別の言い回しにしてもらったり、聞き直せばよいので英語力というよりも場数による慣れが重要でしょう。
部下との会話レベル
部下を持つようになれば、微妙なニュアンスや変化を察知したりして、やる気を出させるような言葉をかけてあげたりとかも必要です。仕事でマネージメントをしていると色々と繊細な話をする必要があります。
指示や指導する際に口頭で正しく伝えられないケースがあると感じるのであれば、口頭とメールの両方で依頼したり、自分の英語力を正しく認識して、補完する対応が必要になります。
しかし上司の英語力が低いと、部下の外国人は本当にかわいそうです。本人に悪気があるのか分かりませんが、会話を聞いているとよく訴えられないなと思うこともしばしばあります。そうならないためにもTOEIC900点くらいは欲しいところです。
私もネイティブではないので、自分の英語力の範囲で対応していますが、相手の文化を考えながらコミュニケーションを大切にしています。
社外との会話レベル
大きな契約であったり、訴訟などの話をしているときには、誤った言動は致命的で慎重な発言が必要ですし、何も喋らないと仕事にならないですから集中して話を聞いて、話さなくてはいけません。最低TOEIC990点の世界ですね。
営業であったり、技術者の要求仕様の打ち合わせであったり、進捗報告のような打ち合わせであったりは、失礼が無いように言い回しがより丁寧になったり、相手によって専門用語を避けたり、より分かりやすい表現を選ぶ必要があります。TOEIC800点くらいは欲しいですね。
理解できない場合は理解できないと言うことや、答える場合にも制約条件などがある場合はきちんと説明するなど、妥協無く表現できる英語力も必要です。Yes と No が日本語の「はい」と「いいえ」と同じになってしまうなんて論外です。
私も海外のお客様向けのOEM商品開発の技術窓口担当をしていた時期があって、会議の中でやるといった一言で大きな開発費が生じたり、言ったことができないと訴えられるような状況で、会話を続けることで、確実な会話方法について学べたと思います。
CEOの会話レベル
アメリカの会社でCEOをされている日本人の方とも話す機会が多いのですが、みなさんとてもきれいな英語を話され感心させられます。あとゆっくり丁寧にかつ滑らかに話される方が多いと思います。
私はCEOをやったことはないので分かりませんが、きれいな発音をしていてもオリエンタルな面を極力抑えたり、多少出てもはっきり理解できるように丁寧に喋られているのかなと感じます。
まとめ
ビジネス英語は基礎的な英語力の上に、ビジネスで必要となる丁寧で確実な表現であったり、専門用語がプラスされてきます。基礎となる英語力も、どういった仕事で英語を使うのかで変わってきます。
社内会話程度であれば、普通に本で勉強したり英会話教室に通う程度で十分です。それ以上を目指すのであれば、海外勤務してOJTできないのであれば、ビジネス英語を専門で教えている教室に通うなどが必要だと思います。
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