英語が喋れるようになるまでのプロセスが分かれば今やるべきことが分かる

学習方法

英語の勉強を続けているけど、いつになったらしゃべれるようになるのだろうと思うことはありませんか? 英語がしゃべれるようになるまでのプロセスがわかればそういった不安も軽減されて、今何をすべきかが自然と見えてくると思います。

言語習得のプロセス

子供のころに日本語を習得したと思いますが、さすがにどのようにして喋れるようになったかは覚えてはいないでしょう。しかし子供の習得過程を観察できれば、なんとなく分かるのではないでしょうか。

単語だけで伝える

はじめは「パパ」、「ママ」とか単語がしゃべれるようになります。いきなり文章をしゃべることはできませんし、理解もしていません。「ワンワン」とか「ぶーぶー」とか身の回りにある興味のある単語から徐々に覚えていきます。

ただこれだと伝えているとはちょっと違います。単にものを表現しているだけです。そこから少し発展して単語だけで、「ジュース」とか、「トイレ」とか、「ちょうだい」とか単語だけで意思をつたえることができてきます。

二つの単語を組み合わせる

単語で伝えることに慣れてくると「ジュースちょうだい」とか「バナナとって」とか二つの単語を使って簡単な文書がつくれるようになります。動作が意識されるようになっていますが、当然文章を作ることは意識していません。

三つの単語を組み合わせる

さらには「パパジュースとって」とか三つの単語を使って文書がつくれるようになります。ここまでくると伝えたいイメージがしっかり表現できてきます。

構成する単語が増えてくる

四つ以上の単語を使って文書が作れるようになってくると、かなり意思疎通ができるようになります。子供は言語を学習する能力があるそうですが、ここまでくるのに2,3年は必要になります。

言語習得のプロセスとは

このようにはじめは単語だけのコミュニケーションを行い、徐々に文を構成する単語の数を増やしていくことで、表現力が徐々に身につくわけです。

どのようにして大人が英語をしゃべれるようになるのか

大人でも子供でも言語を習得するプロセスは同じです。このプロセスをきちんとたどらないで、いきなり流暢にしゃべろうとしてもうまくいかないのは当たり前のことです。

大人だと母国語で苦労することなく意思疎通できてしまうので、どうしても幼稚な表現しかできない現実とのギャップがストレスになってしまいます。このギャップを素直に受け入れることがまず必要です。

単語だけで積極的にコミュニケーション

英会話をこれから学習したい人は、まず単語だけで伝えることを覚えてください。単語は身の回りにあるものに関しては大体すぐ分かるようにしておくことです。

英語だと語尾を上げて喋ると質問していることになるので、結構単語だけでいけます。正直これだけで海外旅行程度の状況だったらほとんど問題ないと思います。

動詞を活用する

主語と動詞だけの第一文型を作るのは簡単だと思いますが、動詞の語彙が十分にないと難しいことに気づけると思います。英語は動詞が非常に大事です。

動詞の語彙力をつけて、動作を意識して喋れるようになるのが次のステップです。

文法というより言葉の順序を覚える

第二文型はbe動詞でつなぐ表現ですが、これはそれほど難しくないので覚えるのは簡単です。be動詞を省略したら文法的にはだめですが、会話だと発音しなくても通じさせることができます。言葉は結構適当でも通じます。

文法というより言葉を並べて文を構成していくことを覚えることです。第三文型や第四文型、さらには第五文型といった形で徐々に表現を増やしていくことです。

日本語には「てにをは」があるので言葉の順序はかなり雑ですが、英語は言葉を並べることで意味を作ります。語順が大事です。それをしっかり使えるようになることです。

表現力を増やす

語順を身に付けたら意思を伝えるといった目的は十分に達成できるので、しゃべることはそれほど困らなくなると思います。言語の骨格ができた状態です。

あとは表現力を増やすことです。表現力を増やすのは聞いたことのまねをするのが一番よいのですが、時間に限りがあるので文法書とか例文集とかから学ぶのも良いと思います。でもやはり時間が許す限りたくさん聞いてまねすることが大事です。

プロセスが大事

表現力を増やすことは言語の骨格が形成されない状態でもできることですが、まだそのレベルに達していないのであれば表現力を増やすことは後回しにしたほうが良いと思います。

骨格が形成される前に枝葉の部分に意識がいってしまうので結局喋れない状態が長く続き、英語を使う機会を逃してしまいます。骨格さえできれば使って覚えることで、より実践的な英語が身についていきます。

まとめ

子供でも大人でも言葉がしゃべれるようになるまでのプロセスは変わりません。階段を上っていくように文を構成する単語の数を増やしていくことです。

それぞれの段階で十分に時間をかけて、実際に使って体で覚える必要があります。ある程度意思疎通ができるようになるまで子供でも2,3年かかります。長い目でしっかりとベースを作っていくことです。

最終段階に達しなくても幼稚な表現になってしまいますが意思を伝えることはできます。外国語なので当たり前ですので自分の表現の幼稚さを気にせずに、どんどん使うことが上達を早くすることにつながります。

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