デール・カーネギーの「人を動かす」の第四章は「人を変える九原則」です。How to Change People Without Giving Offense or Arousing Resentmentが原文の見出しで、押し付けることなく気を悪くさせることなく人を変える方法ということです。
内容は前の章の繰り返しなところが多いので簡単に説明します。
まずほめる
批判して怒鳴り散らす上司のために部下は全力を出して働きません。しかし称賛されたり評価されたときに、驚くほど働いてくれます。
遠回しに注意する
誰も好き好んで間違いは犯しません。特に人の前では間違いは犯したくありません。怒ったり責め立てたりすることは恥をかかせる以外の効果はありません。もしも間違っていることをうまく遠回しに伝えることが出来たら、感謝もされるし、より改善してくれることになるでしょう。
誰かを批判する前に自分自身の間違えについて話す
何かうまくいかない時は、責任を取ってあげることで人を味方につけることが出来ます。誰も批判を全て受けたくはないです。間違いを自分のせいにしてあげることはその人に向けられる批判を和らげることにつながります。
命令はしないで質問して意見を求める
誰も命令されたくはありません。命令するよりも質問などで示唆を与えてあげて自分で考えさせれば、自信を付けることが出来るし間違いから早く学ぶこともできます。
顔を立てる
部下を他の人の前で非難はせず、顔を立ててあげれば、今度はよりうまくやろうといった動機にもなるし、自信にもつながります。
わずかな改善でもほめる
人は誰しも褒められることが好きです。本当に誰かに何かを改善してほしいのであれば、少しでも改善したらその都度褒めるべきです。
期待をかける
少し大げさに部下に対して良い評判を聞いているよと伝えてあげてください。部下自身が実際にそのようになろうと思うはずです。そして精力的に自信をもって仕事に取り組んでくれるはずです。
激励する
もしも大事になってしまったら、人は尻込みして諦めてしまうものです。しかし簡単にできるとしたら、快く改善を引き受けてくれるものです。小さくて簡単な改善を目標を、本来のゴールに向けてうまく段階的に設定することが出来れば、部下たちのモチベーションも上がるし成功も増えるでしょう。
喜んで協力させる
人は自らやりたいと提案したことに対して最も良く働きます。もしも人に影響を与えられるリーダーになりたいのであれば、色々な人の願望をうまく構成してひとつの願望を作り上げることを学ばなくてはいけません。
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