従属節というと拒絶反応を起こしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、これじゃちょっと伝わらないかもというときに、補足するように関係代名詞を使って文を足してより詳しく表現してあげようとするものです。たとえば、
Naoki Matayoshi, who is a Japanese comedian, won the Akutagawa Prize in 2015 for his book.
の who is のところがそうです。特に会話では相手の反応を見ながら補足したりすることが多いですので、従属節は頻繁に使うことになります。
非制限用法
上の例は実は非制限用法といって、who is のところが無くても文章として意味を成すものです。 当然知っていると思ってNaoki Matayoshiと言ったら、相手が誰それという顔をしたので、who is a Japanse comedianと補足したりします。もしも相手が日本のバラエティー好きであればこの節は必要は無いわけです。
会話だと気にしないですが、文章で書く場合は カンマで文を分離させてあげる必要があります。文章で書くときは文をまとめることができるし、より詳細に表現できるのでこれまた多用されます。
制限用法
非制限用法があれば当然制限用法というのもあります。制限用法の場合は従属節が文章の構成上必要不可欠になります。
The novelist who won the Akutagawa Prize in 2015 was also a comedian.
上の文で who won 以下を省いてしまっても文としては成立しますが、The novelistが特定できず文がぼやけてしまって、the novelistって誰?ってなってしまいます。
文章の構成上必要なものですから、文章で書く場合もカンマで区切って分離することはしません。
That は非制限用法には使えない
関係代名詞に that を使う場合は制限用法であれば問題なく使えますが、非制限用法の場合には使えません。
This is the best book that I have ever read.
<誤り>Hibana, that is written by Matayoshi, is one of my favorite books.
従属節があっても無くても意味が通じる非制限用法のときは that は使えなくて、上の例ではwhich でないといけません。
which が制限用法のときに使えるか
非制限用法のときは自動的に that を使わないというのはシンプルなルールなのですが、問題は制限用法のときです。
<アメリカ以外で正しい>This is the best book which I have ever read.
Which を使って制限用法にした場合、アメリカ英語以外だと問題ないのですが、アメリカ英語だと that でないと誤りになります。アメリカ英語は that と which で非制限用法と制限用法を使い分けている感じがあって、間違っていても意味は通じますがエキゾチックに聞こえてしまいます。国際的な仕事の場面だとより厳密なアメリカ英語に習って、that と which は使い分けたほうが絶対に良いですね。
制限用法でも前置詞が前にくるような場合とか名詞とあわせる場合はアメリカ英語でも that は使えません。これはちょっと統一されていない感がありますが、所詮言葉なんてそんなものです。
I know which book he read.
It is easy to stand up for something in which I believe.
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