テーマの選定は、改善すべきことを決めるためのQCストーリーの最初のステップです。マネジメントとしてテーマ選定が最も重要なステップです。より良いテーマ選定をすることが、より成果を導き出します。
テーマ選定理由を明確にする
あるべき姿と現状を定量的に比較して、問題を明確にします。
定量的にできれば、それを適切にグラフや図を使って見える化することで、何をどれくらい改善すべきか、具体的な管理特性が見えてきます。そうすることでこのテーマの重要性を説明できるようになります。
テーマ選定の着目点
組織目標との整合
全社の目標や戦略からこのQC活動に至るまでにも一貫性が必要です。より上位方針を理解しているマネジメントがテーマ選定に対して積極的に指示や提起する必要があります。
環境変化
様々な種類の環境変化がありますが、調査会社なども活用して情報を整理してデータ化することが重要です。
職場の問題
職場にはすでに管理特性があり過去のデータが揃っているべきです。もしもそれさえも不十分であれば、それ自体が問題で解決すべきです。
過去の管理特性データから目標未達であれば、それをテーマとすることが考えられます。また管理特性のトレンドから未来を予想し環境変化と合わせて未然防止に着目することもできます。
改善目標設定
具体的な改善目標は後で決めますが、ここではテーマに対しての目的設定のための目標になります。あるべき姿を目標として目標設定の3要素「何を(管理特性)」「どれだけ(目標値)」「いつまでに(納期)」で表します。
ときにあるべき姿を定量化できず目標設定の具体的な根拠が得られない場合があります。なんとなく故障率を半分にするとか設定する場合があります。しかし問題と感じていることに確信があれば、そのまま先に進んでもよいでしょう。
テーマ名の設定
改善目標を達成するというのがテーマですから、「何を(管理特性)」「どれだけ(目標値)」「いつまでに(納期)」改善するのかを表現します。「いつまでに(納期)」は活動期間を区切ってあって明らかであれば省略してもよいでしょう。
次のステップ
テーマの選定ができれば、次のステップの現状把握に進みます。
コメント