QCストーリーの効果の確認

QCストーリー

効果の確認では、対策を実施した結果、対策前と比較して効果がどれだけ出たかを確認します。活動目標の設定で定めた管理特性で対策後の効果を測定し、その値が目標値に達しているかどうかを確認します。

問題解決型QCストーリーによる問題解決の解析的アプローチ
解析的アプローチは、すでに起きてしまった問題に対して解析し、因果関係を明確にし、問題の原因を改善またはなくすことで問題を解決する方法です。 解析的アプローチとして、代表的な手法はQCストーリーです。QCサークルなどの小集団活動として問題解決...

もしも目標値に達していない場合は、再度現状把握のステップからやり直すか、要因分析のステップに戻るかして新たな対策を検討します。

QCストーリーの現状把握
現状把握では単に現状を知るのではなく、選定したテーマに対して攻めどころを見つけることを目的とします。現状を調べることで、プロセスやシステムのどこを改善すべきかを特定していきます。「ばらつき」に着目することがコツになります。ただデータが十分に...
QCストーリーの要因分析
要因分析では現状把握で明確にした攻めどころについて、「ばらつき」を引き起こしている要因を複数抽出して、データによって絞り込み、主たる要因が何かを特定していきます。 このステップがQC活動において最も重要です。「ばらつき」を生じさせているメカ...

その他効果の確認

二次障害・副作用

対策により発生した二次障害、間接効果や波及効果と言った副作用についても結果から確認を行い、二次障害・副作用の影響範囲を考慮して必要な対策をとります。

さらにコストについて計画を修正した場合、実際にかかったコストと効果を再検証する必要があります。

有形効果と無形効果

有形効果は狙った効果のことですが、数値化できないような無形効果というものもあります。

QCサークルのような活動では、成果がたとえ少なくても、士気が上がったとか無形効果があったとすることもあります。

次のステップ

効果の確認ができれば、次のステップの歯止めに進みます。

QCストーリーの歯止め
対策がうまくいったものを標準化します。歯止めとは、再発防止のことで、成功施策を標準化して広く業務プロセスに取り入れることにより、問題の再発を防ぎ、体質強化につなげていきます。このステップはマネジメントが主に行います。 業務のやり方に問題があ...

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