対策の実施では、前ステップで決めた対策を実施するわけですが、実施計画に基づいて対策が確実に実施されているか、対策の進捗は予定通りかを把握することが大切です。
問題解決型QCストーリーによる問題解決の解析的アプローチ
解析的アプローチは、すでに起きてしまった問題に対して解析し、因果関係を明確にし、問題の原因を改善またはなくすことで問題を解決する方法です。 解析的アプローチとして、代表的な手法はQCストーリーです。QCサークルなどの小集団活動として問題解決...
QCストーリーの対策の立案
対策の立案のステップでは、要因分析で確認された問題発生メカニズムから特定された要因に対して対策を立案します。 要因が非常に単純で簡単に対策ができるのであれば、即対策の実施に進みます。しかし容易に対策を行い二次障害が発生する可能性もありますし...
すべてが計画通りとはいかず、計画の修正は必要になります。予想以上に時間や費用がかかるなどは、あらかじめ計画にゆとりを持たせておくなども必要です。しかし不測の事態は起きるもので、その場合の対応方法においても議論し準備しておきます。
ある担当者の作業が終わって、次工程の作業担当者の作業開始条件が揃うタイミングでは、確実に次工程に移れるかフォローすることも必要です。そのために定期的に進捗確認をチームで行うことは有用です。
プロセスを変更したり、全く新たなやりかたで実施している場合、それが原因で二次障害が出ることが多いです。二次障害の度合いによっては、直ちに対策を中止して前のステップに戻る決断も必要です。担当者やチーム自体も計画通りにやりきろうとしますので、マネジメントが広い視野で介在する必要があります。
QCサークル活動の基本と進め方―あらゆる小集団活動に役立つ (はじめて学ぶシリーズ)
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山田 佳明,羽田 源太郎,松田 啓寿,新倉 健一 日科技連出版社 2011-04
次のステップ
対策の実施ができれば、次のステップの効果の確認に進みます。
QCストーリーの効果の確認
効果の確認では、対策を実施した結果、対策前と比較して効果がどれだけ出たかを確認します。活動目標の設定で定めた管理特性で対策後の効果を測定し、その値が目標値に達しているかどうかを確認します。 もしも目標値に達していない場合は、再度現状把握のス...
失敗しない改善の手順と手法 QCストーリーとQC七つ道具
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内田 治,吉富 公彦 日本能率協会マネジメントセンター 2017-09-28
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